妊娠した女性の40〜60%が夜中に(または明け方に)足がつりやすくなると言われており、実際に経験したという妊婦さんは非常に多いです。
その頻度は妊娠初期や中期は比較的少なく、妊娠後期に(週数が進むにつれて)多くなる傾向があると言われています。
①血液が薄まる
妊娠が進むにつれて、赤ちゃんに必要な酸素や栄養を送り届けるため血液の量は増えるのですが、それに伴って血液が少し薄くなります。
血液が薄くなると浸透圧の低下が起き筋肉の痙攣を起きやすくするとも言われています。
②ミネラルの不足
足がつる原因として、カルシウムなどのミネラル欠乏が関係しているという説があります。①とも関連しますが、血液中のミネラルも消耗しています。
足がつると訴える妊婦さんにカルシウムを処方したら足がつりにくくなったという事例もあります。
③血流の悪化
妊娠後期になると大きくなった子宮によって足の静脈が圧迫され、足の静脈の血流量が約2.5倍に増加すると言われています。ホルモンの分泌が大きく変わることも、血流の悪化の要因になると考えられます。
足に十分な血液(ミネラルや栄養素)が運ばれずに、足をつりやすくなります。
①〜③はどれか一つが主な要因というわけでなく、関連してすべてが原因となってきます。
対策
血流を良くするためにも『入浴』や『軽い運動』がおすすめです。
特に運動は、妊娠後期の妊婦さんにも推奨されています。
天気の良い日は積極的に散歩などに出かけましょう。
また、いつもより多めのミネラルの摂取を心がけてください。カルシウムは 牛乳、小魚、海藻、大豆および大豆製品に多く含まれています。
▼ミネラルと足がつる原因に関しては以下の記事でも詳しく説明しています。
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▼ケイ素もおすすめです。