サロンの売上は、どの機器を選ぶかで大きく変わります。とはいえ「業務用エステ機器」とひとことで言っても、痩身・フェイシャル・光・温熱と種類は幅広く、価格も導入方法もさまざまです。本記事では、業務用エステ機器メーカーのワムが、業務用エステ機器の種類、家庭用との違い、価格と導入方法、選び方の手順、エステでは使えない機器までを2026年版としてまとめました。方式ごとの詳しい解説記事への入口としてもお使いください。
この記事の結論
業務用エステ機器を選ぶ順番は、①誰にどんなメニューを売るかを決める → ②必要な方式を選ぶ → ③機器を比較するです。機器から入ると、メニュー表が作れません。比較では本体価格よりも、1施術あたりのランニングコスト・施術時間・故障時の対応で差がつきます。また、HIFU(ハイフ)のようにエステサロンでは提供できない施術もあるため、「できないこと」を説明できるメーカーを選ぶことが安全です。
業務用エステ機器とは(家庭用との違い)
| 比較項目 | 業務用 | 家庭用 |
|---|---|---|
| 使う人 | 研修を受けた施術者 | 本人 |
| 出力と設定 | 部位や肌質に合わせて細かく調整できる | 安全側に固定されていることが多い |
| 連続稼働 | 1日に何件も施術する前提の設計 | 短時間の使用が前提 |
| 研修 | 導入時の講習がある(メーカーによる) | 取扱説明書のみ |
| 保証・修理 | 保証、部品供給、代替機などの体制がある | メーカー保証のみ |
| 価格 | 高額。購入・リース・月額制から選ぶ | 比較的安価 |
業務用機器は「壊れても営業を止めない体制」まで含めて買うものだと考えてください。価格だけで比較すると、故障時に予約をすべて振り替えることになります。
業務用エステ機器の種類
1. 痩身機器(ボディ)
| 方式 | 役割 | 詳しい解説 |
|---|---|---|
| ラジオ波(RF・高周波) | 温める。痩身コースの主役になりやすい | ラジオ波(RF)とは? |
| 吸引・ローラー | ほぐす・流す | 業務用痩身機器の種類と選び方 |
| EMS | 筋肉にはたらきかけて引き締める | |
| キャビテーション | 超音波を使う方式 | |
| 遠赤外線・温熱 | 全身を温める。施術者の手が空く | サロンに岩盤浴を導入するには? |
2. フェイシャル機器
| 方式 | 役割 | 詳しい解説 |
|---|---|---|
| 超音波・スクライバー | 洗浄(導入の前工程) | 業務用フェイシャル機器の種類と選び方 |
| ラジオ波(フェイシャル用) | 温める | |
| エレクトロポレーション | 成分を届ける(分子量の大きい成分にも) | エレクトロポレーションとは? |
| イオン導入 | 成分を届ける(イオン化する水溶性成分) | イオン導入とは? |
| マイクロカレント | 仕上げ | マイクロカレントとは? |
3. 光美容器(脱毛・光フェイシャル)
IPL方式とSHR方式があり、フィルターの交換でフェイシャルにも使える機種があります。エステサロンで提供できるのは減毛・抑毛を目的とした美容ライト脱毛で、「永久脱毛」は医療機関の施術です。詳しくは業務用脱毛機の選び方をご覧ください。
4. その他
- ベッド・スチーマー・ワゴンなどの基本設備(開業に必要な機器・設備一覧)
- 化粧品・サプリメントなどの物販商材:客単価とリピートの両方に効きます
- 予約・カルテなどのITツール(カルテの考え方)
エステサロンでは使えない機器・施術があります
機器選びで最も重要な前提です。厚生労働省の通知では、脱毛行為等、いわゆるアートメイク、HIFU(高密度焦点式超音波)施術等の医行為は、医師でなければ行えないものとして示されています。「エステ用ハイフ」という名称で販売されていても、この判断は変わりません。
詳しくはエステサロンでハイフ(HIFU)は提供できるのか、資格と法律の線引きはエステの資格は必要?で解説しています。
価格と導入方法
業務用エステ機器は高額になりやすいため、どう支払うかが導入判断を左右します。
| 導入方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 購入 | 総額は抑えやすい。資産として計上する | 資金に余裕があり、長く使う予定がある |
| リース | 初期費用を抑えられる。中途解約は原則できない | 手元資金を残したい |
| 月額制(サブスクリプション) | まとまった初期費用なしで始められる | 開業直後、または2台目を試したい |
比較の詳細は業務用エステ機器の導入方法(購入・リース・月額制)をご覧ください。判断の目安は、月々の支払いを、その機器で作る粗利でまかなえるかです。
選び方の7ステップ
- 誰に売るかを決める:ターゲットと、解決する悩みを先に決めます
- メニューを設計する:何分のコースを、いくらで売るのか。ここまで決めてから機器を見ます(痩身メニューの作り方)
- 必要な方式を選ぶ:温める・ほぐす・引き締める・届ける、のどれが必要か
- 認証と安全性を確認する:業界団体の機器認証、適応と禁忌の明示、研修の有無
- ランニングコストを計算する:消耗品・ジェル・美容液・電気代を1施術あたりで出します
- サポート体制を確認する:保証範囲、修理までの日数、代替機、部品供給(8項目チェックリスト)
- 必ず実機を体験する:施術時間を実際に測り、体感とお客様への説明のしやすさを確認します
本体価格だけで選ばないための3つの数字
①1施術の消耗品原価 = 消耗品の費用 ÷ 使用回数 + ジェル・美容液代
②1日に受けられる件数 = 営業時間 ÷(施術時間 + 準備・片付け)
③回収の目安 = 機器の総額 ÷(1件あたりの粗利 × 月の見込み件数)
この3つを出しておくと、価格の高い機器が実は回収が早い、という判断もできるようになります。数字の追い方はエステサロン経営の数字(KPI)で解説しています。
導入して成果が出ているサロンの共通点
ワムが導入サロン38件のオーナー様に行ったインタビューでは、21件(55%)がリピート・継続来店、15件(39%)が客単価の上昇、12件(32%)が研修・サポートが役立ったと回答しました。機器そのものより、メニュー設計と続けてもらう仕組みが成果を分けています。
※取材時のサロン様ご本人の発言を集計したものです。成果はサロンにより異なり、同様の結果を保証するものではありません。
分析の詳細は38サロンの取材で分かったこと、各サロンの取材内容は導入サロン事例一覧をご覧ください。
ワムの業務用エステ機器
| 分野 | 製品 | 特徴 |
|---|---|---|
| 痩身・ボディ | ハイパーナイフ7 | バイポーラ式高周波の痩身機器 |
| ハイパーナイフEX2 | 上位機種 | |
| ハイパーシェイプ | 吸引+ローラーマッサージ | |
| ハイパーウェーブ | 業務用トレーニングマシン(EMS) | |
| 温熱 | ハイパーラディオンプレミアム | 遠赤外線・電位・温熱のマット型機器 |
| ハイパーラドンマット | 岩盤浴マット。工事不要 | |
| フェイシャル | ハイパーポレーションプロ | 5機能を1台に搭載したフェイシャル専用機 |
| 光美容 | ハイパーフラッシュ | IPL方式。フィルター交換で多用途に |
| サロン運営 | SANBO SATO | サロン経営・接客のAIチーム |
ワムは直営サロンを持つメーカーです。機器の操作研修だけでなく、メニュー設計や価格の決め方まで、お店に合わせてお伝えしています。購入のほか、月額制(サブスクリプション)でも導入いただけます。
※製品構成・仕様は変更になる場合があります。
よくある質問
Q. 業務用エステ機器は1台目に何を選ぶべきですか?
A. 看板にしたいメニューから逆算します。痩身ならラジオ波の機器、フェイシャルなら洗浄から仕上げまでできる多機能機が、1台でコースを組みやすい選択です。
Q. 家庭用の機器をサロンで使ってもいいですか?
A. 連続稼働を想定していないため、故障や施術品質のばらつきにつながります。また、メーカーが業務での使用を想定していない場合、保証の対象外になります。
Q. 業務用エステ機器の価格はどれくらいですか?
A. 方式と機能によって幅があります。本体価格だけでなく、1施術あたりの消耗品コストと、故障時の対応まで含めて比較してください。月額制で初期費用を抑える方法もあります。
Q. 中古の機器はどうですか?
A. 保証・部品供給・研修が付かないことが多く、故障時に営業が止まるリスクがあります。消耗品の残量と修理体制を必ず確認してください。
Q. エステサロンで使えない機器はありますか?
A. あります。HIFU(ハイフ)施術など、医行為にあたるものは医師でなければ行えません。「エステ用」という名称でも同じです。
まとめ
業務用エステ機器は、メニューを決めてから選ぶのが鉄則です。比較の軸は、本体価格ではなく1施術あたりのコスト・施術時間・故障時の対応・研修の中身。そして、エステサロンでは提供できない施術があることを前提に、「できないこと」も説明してくれるメーカーを選んでください。
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