「フェイシャルメニューを強化したいけれど、業務用の美顔器は種類が多くてどれを選べばいいか分からない」── エレクトロポレーション、イオン導入、超音波、マイクロカレント、ラジオ波、光……業務用のフェイシャル機器は、方式ごとに得意なケアが異なります。本記事では、業務用エステ機器メーカーのワムが、方式別の特徴、エステでできること・できないことの線引き、選び方の基準を2026年版として整理します。
※本記事は業務用エステ機器メーカーである株式会社ワムが執筆しています。自社製品は「該当製品の例」として記載しています。
この記事の結論
業務用フェイシャル機器の主な方式は、①超音波・エレクトロクレンジング(洗浄)、②エレクトロポレーション(針を使わずに美容成分を届ける)、③イオン導入、④マイクロカレント(微弱電流)、⑤ラジオ波(温め)、⑥光(IPL)です。フェイシャルメニューを1台で組み立てたいなら、洗浄から導入、仕上げまでを1台で行える多機能機が効率的です。一方、HIFU施術や、酸などで表皮を剥離するピーリングは医行為とされ、エステサロンでは行えません。
業務用フェイシャル機器の方式と特徴
| 方式 | 仕組み | 主な使いどころ | ワムの該当製品 |
|---|---|---|---|
| 超音波・エレクトロクレンジング | スクライバー(ヘラ状のプローブ)の超音波振動と微弱電流で肌を洗浄する | 毛穴の汚れ・古い角質のケア、導入前の準備 | ハイパーポレーションプロ(5機能を1台に搭載) |
| エレクトロポレーション | 電気パルスで、針を使わずに美容成分を肌に届ける | 保湿・ハリのケア、美容液を使うメニュー | |
| イオン導入 | 微弱な電流で、イオン化した成分を肌に届ける | ビタミンC誘導体などの導入メニュー | |
| マイクロカレント | 人体に流れる電流に近い微弱電流を流す | フェイスラインのケア、仕上げ | |
| ラジオ波(RF) | 高周波で温める | 温めながらほぐすフェイシャル・デコルテのケア | ハイパーナイフ7(ボディに加えフェイシャルにも使用) |
| 光(IPL) | フィルターで波長を選んだ光を照射する | 光フェイシャル(脱毛機と兼用の機種もある) | ハイパーフラッシュ |
※効果の感じ方には個人差があります。広告で効果を表現する際の注意点はエステサロンの広告表現ガイドをご覧ください。
エステでできること・できないこと
フェイシャル機器を選ぶ前に、医師にしかできない施術を確認しておきましょう。厚生労働省の通知では、次のような行為は医行為とされ、医師免許を持たない者が業として行えば医師法違反になるとされています。
- 酸などの化学薬品を皮膚に塗布して、しわ・しみなどに対して表皮剥離を行う行為(医政医発第105号)
- 針先に色素を付けて皮膚に色素を入れる行為(いわゆるアートメイク)
- HIFU(高密度焦点式超音波)施術(医政発0815第21号)
「クリニックと同じ施術」をうたう機器や、医療行為に近い効果を強調する機器は、導入前にメーカーに方式と安全性の根拠を確認しましょう。エステの資格と法律上の線引きはエステの資格は必要?で解説しています。
業務用フェイシャル機器の選び方 ── 6つの基準
- メニューとの一致:毛穴ケア、保湿・ハリ、フェイスライン、くすみなど、看板にしたい悩みから方式を選びます。
- 1台でできる工程:洗浄 → 導入 → 仕上げを1台で行えれば、機器の持ち替えが減り、施術時間を短縮できます。
- 肌へのやさしさ:プローブの素材や刺激の少なさは、敏感肌のお客様に提案しやすいかに関わります。
- 美容液との組み合わせ:導入系の機器は、使う美容液の品質でメニューの価値が変わります。
- 研修とサポート:操作方法だけでなく、メニューの組み方や価格設定まで相談できるか(サポート体制チェックリスト)。
- 導入方式:購入のほか、リースや月額制で初期費用を抑えられるか(ローン・リース・中古の比較)。
多機能フェイシャル機「ハイパーポレーションプロ」
ワムのハイパーポレーションプロは、ハイパーシリーズのフェイシャル専用機器です。5つの機能を1台に搭載しています。
| 機能 | フェイシャルメニューでの役割 |
|---|---|
| キャビテーション | 超音波によるケア |
| 超音波・エレクトロクレンジング | スクライバーで毛穴の汚れや古い角質を落とし、導入の準備をする |
| エレクトロポレーション | 針を使わずに美容成分を届ける |
| イオン導入 | イオン化した成分を届ける(エレクトロポレーションとの組み合わせ) |
| マイクロカレント | 仕上げのリフトケア |
- 付属品はスクライバー、2Pプローブ、5Pプローブ、キャビテーションプローブ、通電用バーです。プローブにはチタンヘッドを採用しています。
- 生コラーゲンやリンゴ幹細胞エキスなどを配合した導入専用美容液「メソセラムプライム」と組み合わせたメニューを設計できます。
- 洗浄からリフトケアまでを同時に組み立てられるため、メインメニューにも、既存メニューへの追加にも使えます。
- スタッフ間の技術を均一にしやすく、施術者の負担を減らせる設計です。
- 本体寸法は幅325×奥行350×高さ270mm、重量5.0kg(クリアパネル含む)のコンパクトな卓上型です。
- 購入のほか、月額制(サブスクリプション)でも導入できます。
サロンタイプ別のおすすめ
| サロンのタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| フェイシャル専門・フェイシャルを強化したい | 多機能フェイシャル機(ハイパーポレーションプロ) | 洗浄から導入・仕上げまで1台でメニュー化できる |
| 痩身・ボディが中心で、フェイシャルも追加したい | ハイパーナイフのフェイシャル利用+導入系の機器 | ボディと同じ機器で温めるフェイシャルを始められ、導入系で幅を広げられる |
| 脱毛サロンで光フェイシャルを追加したい | 光(IPL)機器(ハイパーフラッシュ) | フィルターの交換で脱毛とフェイシャルを1台で提供できる |
| 美容室・ヘッドスパ | 導入系の機器をオプションで | 短時間のオプションメニューとして組み込みやすい |
フェイシャルメニューで客単価を上げる考え方
業務用機器を使ったフェイシャルは、手技だけのメニューよりも工程と価格の根拠を説明しやすいのが利点です。洗浄・導入・仕上げを組み合わせたコースや、ボディメニューへの追加オプションとして設計すると、客単価とリピートにつながります。ワムが取材した導入サロン38件では、15件(39%)が客単価の上昇に言及していました(導入サロンの成果まとめ)。
※取材時のサロン様ご本人の発言を集計したものです。成果はサロンにより異なり、同様の結果を保証するものではありません。
ボディ向けの機器の選び方は業務用痩身機器の種類とおすすめの選び方をご覧ください。
まとめ
業務用フェイシャル機器は、超音波・エレクトロポレーション・イオン導入・マイクロカレント・ラジオ波・光などの方式ごとに得意なケアが異なります。メニューから逆算して方式を選び、洗浄から仕上げまでを効率よく組み立てられるかを基準にすると、失敗しにくくなります。HIFU施術や表皮を剥離するピーリングなど、医行為とされる施術は行わないよう注意しましょう。
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