痩身エステは、エステサロンの中でも客単価とリピートを作りやすいメニューです。一方で、「機器を入れたけれどメニューに落とし込めていない」「価格をどう決めればいいか分からない」という相談も多く寄せられます。本記事では、業務用エステ機器メーカーのワムが、痩身エステメニューの組み立て方、価格設計、続けてもらう仕組みを2026年版として整理します。
この記事の結論
痩身エステのメニューは、「温める → ほぐす・流す → 引き締める」の3工程で設計するのが基本です。工程ごとに役割の違う機器を組み合わせると、施術の意味を説明しやすく、価格の根拠も伝わります。価格は「1回の施術時間 × 1日の予約枠 × 客単価」から逆算して決め、単発ではなくコース・回数券で継続来店を設計します。効果を断定する表現は使えないため、伝え方にも注意が必要です。
痩身エステとは(サロン視点での整理)
痩身エステは、機器や手技を使って、体のラインを整えることを目的としたお手入れです。医療機関で行う施術とは異なり、治療ではありません。サロンでは、お客様の悩み(お腹・二の腕・太もも・むくみ・冷えなど)に合わせて、複数の工程を組み合わせたコースとして提供するのが一般的です。
3工程で組み立てる基本の設計
| 工程 | 役割 | 主な方式 | ワムの該当製品 |
|---|---|---|---|
| ① 温める | 体を内側から温め、施術しやすい状態にする | ラジオ波(高周波) | ハイパーナイフ7/EX2 |
| ② ほぐす・流す | 硬くなった部位をほぐし、巡りを促す | 吸引+ローラー、ハンド | ハイパーシェイプ |
| ③ 引き締める | 筋肉へのアプローチで仕上げる | EMS | ハイパーウェーブ |
| + 温活・リラックス | 全身を温めるメニューとして追加 | 遠赤外線・温熱 | ハイパーラディオンプレミアム |
方式ごとの違いは業務用痩身機器の種類とおすすめの選び方、ラジオ波の基礎はラジオ波(RF)とは?をご覧ください。
メニュー構成の例
| メニュー | 時間の目安 | 構成 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| お試し(部分) | 30〜40分 | 温める+ほぐす(1部位) | 初回のきっかけ。次回予約・コースへの導線を必ず用意する |
| スタンダード | 60分 | 温める+ほぐす+仕上げ | 主力メニュー。客単価の基準になる |
| フルコース | 90分 | 3工程+全身の温め、またはフェイシャル追加 | 高単価メニュー。差別化に使う |
| 継続コース | — | 週1回×◯回など | リピートの柱。回数券・コース契約で設計 |
価格の決め方
価格は「感覚」ではなく、枠の数と目標売上から逆算します。
- 1日の予約枠を数える:営業時間 ÷(施術時間+準備・片付け)
- 月の施術可能数を出す:1日の枠 × 営業日数 × 想定稼働率
- 必要な客単価を逆算する:目標売上 ÷ 月の施術可能数
- メニューの価格を決める:主力メニューを客単価の基準にし、オプションで調整
たとえば、1日5枠・月22日営業・稼働率80%なら月88施術。月100万円を目指すなら、客単価は約11,400円が目安になります。詳しい考え方はエステサロン経営の数字(KPI)で解説しています。
※数字は説明のための試算です。
続けてもらう仕組みをつくる
痩身メニューは、1回で完結しないからこそ、続けていただく設計が売上を左右します。ワムが取材した導入サロン38件では、21件(55%)がリピート・継続来店、15件(39%)が客単価の上昇に言及しました(成果まとめ)。
- 初回で体感を出す:短時間でも変化を感じられる工程にする
- 次回予約をその場で取る:来店周期を提案し、カルテに記録する
- コース・回数券を用意する:法律上のルールに注意(回数券と特定商取引法)
- ホームケアを提案する:物販は客単価とリピートの両方に効きます
- 来店が途絶えた方に連絡する:来店間隔の変化に気づける仕組みを持つ(カルテの考え方)
※取材時のサロン様ご本人の発言を集計したものです。成果はサロンにより異なり、同様の結果を保証するものではありません。
伝え方の注意点
- 「必ず痩せる」「◯kg減る」など、効果を保証する表現は使えません
- 「脂肪を溶かす」「脂肪細胞を破壊する」など、医療的な作用の表現も避けます
- ビフォーアフターは、施術回数・期間・個人差を明記します
- 詳しくはエステサロンの広告表現ガイドをご覧ください
これから痩身メニューを始めるサロンへ
- 1台目はラジオ波(高周波)機器:温めとほぐしを同時に行えるため、1台でコースを組み立てられます。
- 予約が埋まってきたら2台目:セルライト・むくみには吸引機、引き締めにはEMSを追加します。
- 研修とサポートを確認する:メニュー設計や価格設定まで相談できるメーカーを選びましょう(チェックリスト)。
- 導入方式を選ぶ:購入のほか、月額制(サブスク)で初期費用を抑える方法もあります(比較)。
開業とあわせて検討する場合はエステサロン開業に必要な機器・設備一覧もご覧ください。
まとめ
痩身エステのメニューは、温める → ほぐす・流す → 引き締めるの3工程で設計し、価格は枠の数から逆算します。単発で終わらせず、コースと次回予約で継続来店を設計することが、売上を安定させる近道です。効果を断定しない伝え方も忘れずに。
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