コロナをきっかけにECマーケットが伸びているのは周知の事実かと思います。
飲食店や農家でもオンライン販売を開始し、実際に成功しているお店は多くあります。
ではエステサロンでも通販をした方が良いのでしょうか?
これは判断が難しいところです。
手にとって買いたいニーズ
たしかにニュースで取り上げられる成功事例の多くはEC販売ですが、手にとって買う消費者の方が未だに多いのも事実です。
やはり「手にとって確かめる」という購買プロセスは根強い人気があります。
自粛の合間合間で人流が増えるのも、やはり「お店で現物を手に取りたい」というニーズの現れですし、百貨店はやはり買い物客で溢れています。
サロンで扱うような高級化粧品やサプリメントも、実店舗で使用感などを「体験してから買う」方が、やはり人気のあるプロセスになります。
思いのほか、EC販売するメリットは小さいのです。
ECの方がメリットがある場合
エステサロンでECを導入するのであれば、メリットがあるのは以下のような場合に限ります。
①リピート商品
「再購入」に限定してしまえば、自粛中でも注文できるのでオンライン販売にもメリットがあります。
新規カウンセリングした場合のみ解説できるECサイトを作れば、顧客の囲い込みにもなります。
②地方サロン
いわゆる郊外で開業されているサロンであれば、EC販売によって新規客を獲得できるメリットがあります。
逆に都心にお店を持っているのであれば、実際にお店に来てもらえる可能性の方が高いので、ECは機会損失につながるデメリットの方が大きくなります。
③メンズ専門
男性の方がECの利用率は高いです。
「わざわざお店に出向く時間があるくらいならネットで買う」
という、理論で買い物をする男性にとってECは相性が良いのです。
サロン専売のメンズ商品を扱っているなら、開拓の余地はあるでしょう。
IT化とのハイブリッドが重要
コロナをきっかけに、エステサロンなどでもオンライン予約やカウンセリングなどは普及してきました。
利便性の向上や待ち時間の解消など、IT化による恩恵も多い反面、対面で買いたい(受けたい)というニーズもやはり根強いことがわかりました。
IT化するべきところは改革し、人気のある従来の姿は残す。
今後はオンライン(IT化)とオフライン(従来のサービス)との ハイブリッド経営が重要になってくるでしょう。