自己分析に有用なツールとして「モチベーショングラフ」があります。
モチベーショングラフは、過去の体験を時系列に振り返り、その時々の感情(モチベーション)の揺れ動きを縦軸に、横軸に時間として描き出すものです。
紙に書いて、直感的に自分の情動を分析することで、思いもよらぬ自分の一面が見えてきます。
この記事では、モチベーショングラフの効果とこれを用いた自己分析のやり方を紹介します。
モチベーショングラフの書き方
1 モチベーションの起伏とそのきっかけとなった出来事を書き込む。
紙とペンを用意したら、縦軸と横軸を引きます。(横軸は少し長めに確保するといいでしょう)
横軸を時間に、自身の幼少期から過去を振り返ってみましょう。今までの事実や出来事をできるだけたくさん書き出します。この時、「これは面接で役立つエピソードかどうか」などは考えないことが大事です。日常の些細なことを、丁寧に思い出していくように心がけましょう。
2 ターニングポイントを振り返る
グラフを描き終えたら、モチベーションが変化する瞬間について、見ていきます。当時の心境、考え方、起こした行動について、1つずつ分解していきます。
この時、自分の中で「なぜ?」を繰り返します。
「なぜそれを始めたのか」
「なぜ毎日がんばれたのか」
「どんな環境だったからがんばれたのか」
「何がモチベーションの根源だったのか」
と、自問自答してみてください。上記のような質問は面接の中で質問されるケースが多いため、自然と面接の対策にも繋がります。
3 それぞれのエピソードを比較し、共通点と差異を探る。
グラフが完成したら、以下のことを試してください。
- モチベーションの高い出来事同士を比較する。
- モチベーションの低い出来事同士を比較する。
- モチベーションの高い出来事と低い出来事を比較する。
モチベーションの高い時期に共通する要素を見出したり、人生でもっともがんばれた時期と、2番目にがんばれた時期との違いに気付いたりできるでしょう。
また、モチベーションの上下の差異から、自分のモチベーションの根源は何か、どうしたらモチベーションを向上できるかというポイントを見つけられます。
このようなことを分析することで、モチベーショングラフは自分では気づかなかった価値観や特徴を教えてくれます。