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【美容室の客単価平均はどれくらい?】客単価UPのための施策についても解説!

美容室の客単価とは?
客単価とは「顧客1人当たりの1回の来店で消費する平均金額」を指します。具体的な計算式は以下の通りです:
客単価=売上÷客数
客単価と売上には深い関係があり、客単価を上げることができれば売上もUPします。

客単価が上がるということは、料金が高くても需要がある、1回の来店で複数のメニューを選んでいただけることを意味します。
つまり、今の美容室運営が順調であるということが、数字として確認できるのです。逆に、価格を下げて集客しようとすると、価格の安さでしか選ばれないサロンになってしまうので、注意が必要です。また、客単価を分析することで、現在の美容室運営の単価設定やリピート率などの問題点を知ることができます。

 

美容室の客単価はどれくらい?

客単価の推移
厚生労働省が公表する美容業に関する統計情報によると、美容室全体の客単価の全国平均は約6,000円となっています。また、ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、美容室の1回あたりの平均利用金額は、女性が7,482円、男性が4,708円です。

要因としては、メニュー料金の値上げが8割を占めています。
料金の値上げ以外の理由としては、女性は若年層を中心にハイトーンカラーや髪質改善などの高単価メニューが流行したこと、男性は利用メニューの多様化が進んだことが挙げられます。

 

事業規模別の美容室の平均売上

個人経営の小規模美容室
小規模美容室の特徴は以下の通りです:
従業員は1~5人
客席は3~10席
経営する店舗数は1~2店舗
お客様対応は基本的に1対1
開店から閉店までの一連の業務を担当

1人で経営する場合の売上シミュレーション

項目 数値
客単価 6,000円
1日で対応可能な客数 5人(1人の施術時間が90分の場合)
1ヵ月の営業日数 26日(1ヵ月の定休日が4日の場合)
売上 780,000円

法人経営の中~大規模美容室
中~大規模美容室の特徴は以下の通りです:
スタッフは10人以上
客席は15席以上
複数店舗で展開している所が多い
有名店、チェーン店が多い
アシスタントが施術の大半を担当し、スタイリストが複数のお客様を掛け持ちしながらアシスタントに指示を出すことが多いです。

中~大規模美容室の場合の売上シミュレーション

項目 数値
客単価 6,000円
1か月の営業日数 26日(1ヵ月の定休日が4日の場合)
平日 10人
休日 14人
売上(合計) 1,752,000円
平日 1,080,000円
休日 762,000円

 

単価UPに効果的なメニュー

セットメニューを出す
美容室ではカットやカラーといった単一メニューに、トリートメントやパーマなどを追加することがあります。単一メニューよりも安価に設定して提供することで、お客様にお得感を感じていただくことができます。また、同時進行ができるようなメニューを作っておくことで、時間単価も良くなります。

オプションメニューを追加する
客単価を上げるためにはお客様に寄り添い、それぞれの要望に合わせた提案をすることも重要です。例えば常連客の場合、選ぶメニューは毎回同じになりがちですが、来店間隔や季節などに応じて違ったオプションをおすすめしていけば、客単価を上げることができるかもしれません。
具体的なオプションメニューの例:
・カラーを行う時に、お客様の髪の状態に合わせたトリートメントのメニューを提案する
・シャンプーを行う際に、季節の悩みに合わせた特別なスパメニューを用意して提案する

店販に力を入れる
店販とは、美容室の店内でヘアケア商品のような美容に関する商品を販売することです。美容室の中には店販を苦手とする所もありますが、ひと工夫することで単価を上げやすくなります。店販の代表的な商品として、シャンプーやホームケア用のトリートメント、ヘアワックスが挙げられます。

 

平均客単価のデータを見る時の注意点

平均値
平均値とは、データの合計値をデータ数で割ったものです。例えば以下のような場合で平均値を計算してみましょう:

メニュー 客数
4,000円 10人
5,000円 3人
7,000円 2人

計算の流れ:
4,000×10=40,000
5,000×3=15,000
7,000×2=14,000
(40,000+15,000+14,000)÷15=4,600円
平均価格は4,600円となります。

中央値
データを順番に並べたときに真ん中に来る値のことです。上記の例の場合、15人のデータがある中で8番目が中央の値になるため、4,000円が中央値となります。

最頻値
最頻値とは、最も多く現れる数値のことです。上記の場合、1番多くの人が利用している4,000円の10人が最頻値となります。

 

単価UP/売上UPのための考え方

来店サイクルを考慮する
来店サイクルとは、一定期間内にお客様が美容サロンを訪れる頻度を意味します。来店サイクルを計算することで、美容室をリピートしてもらったり、長い間来店していないお客様に利用してもらったりする戦略を立てることができます。

時間単価を考慮する
売上UPのためには、客単価を上げていくことだけでなく、時間単価を考慮していくこともポイントです。なぜなら、客単価が高くても施術時間が長ければ、生産性は落ちてしまうからです。

ターゲットを明確にする
集客を行う際は、ターゲットを意識することが大切です。性別や年代、職業、経済力、既婚未婚、居住地などが重なり合うことで、ターゲットにするお客様のニーズや悩みは変わってきます。どのようなお客様に来店していただきたいのか明確にすることで、ターゲットが美容室に求めている価値を考えることができ、それに見合う価格設定ができるようになります。

 

まとめ

美容室の客単価を理解し、定期的に数値を把握・確認することは、美容室経営において非常に重要です。客単価を上げるための施策を実施し、店舗の運営状況を数値で確認することで、経営の見直しや改善が可能になります。また、ターゲットを明確にし、適切なメニューや施策を導入することで、客単価と売上の向上を目指しましょう。

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