自宅サロンの流行に伴い、多くの人たちが夢を実現する手段としてこのビジネスを選ぶようになりました。しかし、その際に避けて通れないのが税務の手続き。具体的には、開業届出の提出です。
では、この開業届を出さないとどうなるのでしょうか？そして、売上が上がってから出すことは許されるのでしょうか？この記事で詳しく解説します。
開業届とは何か？
開業届の正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」です。この届け出は、新しい事業を始めた際、税務署に自分が事業を開始したことを知らせるためのものです。
そして、この手続きは、新規にサロンをオープンする際だけでなく、サロンの移転や増設、サロンを廃業する際にも必要とされます。
開業届を出さないとどうなる？
国税庁の公式サイトには、事業を開始した日から1ヶ月以内に提出することが明記されています。しかし、もし開業届を出さなかった場合、法的な罰則は存在しないのが現状です。
つまり、開業届を出さずにサロンを始めても、法的に問題が生じることはありません。
売上があがってから開業届をだすことは許されるのか？
極論として、自宅サロンを開き、初めて売上が上がった月に開業届を出すことも許されています。しかしこのアプローチには注意点がいくつか存在します。
1. 確定申告の必要性
開業届を出さなくても、事業としての売上が発生した場合、その収入の申告は必須です。確定申告を怠ると、税務署からの調査のリスクや追徴税の対象となる可能性があります。
2. 信頼性の問題
事前に正式な手続きを経ていない事業は、お客様や取引先からの信頼を失うリスクが考えられます。正しく手続きをすることで、ビジネスの信頼性を確立することができます。
3. 地方税への影響
開業届を出さないと、地方自治体からの税金やその他の手数料が発生する可能性があります。
ホットペッパーへ掲載したり、チラシを配ったりと「明らかに」事業を開始しているとわかる行動をしたら、開業届は必要です。
最終的な結論
自宅サロンを運営する際、開業届の提出は法的には必須ではありませんが、ビジネスをスムーズに進め、将来的なトラブルを避けるためには、適切な手続きをすることがおすすめです。
売上が上がってからでも遅くはありませんが、早めの手続きで安心してビジネスを展開しましょう。
ちなみに開業届の提出自体には、税務署への手数料や費用は基本的に発生しません。したがって、無料で届出が行えます。
