髪や頭皮のベタつきは、見た目だけでなく不快感や頭皮トラブルの原因にもなります。毎日洗っているのにベタつきが改善しない人は、シャンプーの選び方や洗い方を見直すことが大切です。この記事では、ドラッグストアや市販で買えるおすすめシャンプーを厳選紹介し、選び方や正しい洗髪方法も詳しく解説します。
髪と頭皮のベタつき対策に必要なシャンプーの役割
髪や頭皮のベタつきは主に皮脂の過剰分泌が原因です。皮脂は健康な頭皮のバリア機能を守るために必要ですが、過剰に分泌されるとべたつきや臭い、さらには毛穴詰まりや炎症の原因にもなります。
シャンプーは皮脂や汚れを洗い流し、清潔な頭皮環境を保つ役割があります。ただし、洗浄力が強すぎると必要な皮脂まで奪い、乾燥を招きます。乾燥すると身体は皮脂をさらに分泌してしまうため、適切な洗浄力のバランスが重要です。
ベタつきにおすすめのシャンプーを選ぶ3つのポイント
1. 高い洗浄力で低刺激な洗浄成分を配合しているか
皮脂やスタイリング剤などの汚れをしっかり落とすためには、洗浄力が重要です。しかし強すぎる洗浄成分は頭皮を傷めるため、適度に皮脂を残しながら汚れを落とせる低刺激の成分がおすすめです。
- 「スルホコハク酸系」や「酸性石鹸系」:泡立ち良く、さっぱり洗い上げる。
- 「タウリン系」:洗浄力がありつつ適度な保湿性も持つ。
- アミノ酸系やベタイン系は低刺激で肌に優しいが、皮脂が多い場合は単独だと汚れ落ちに物足りなさを感じることも。
市販シャンプーの成分表は配合量が多い順に記載されているため、「水」の次にこれらの洗浄成分があるものを選ぶと良いでしょう。
2. 頭皮ケア成分の有無を確認する
頭皮トラブルを防ぐためには、保湿だけでなく炎症を抑えたり、皮脂バランスを整えたりする成分が配合されていることが望ましいです。特に医薬部外品として認められた有効成分が含まれている薬用シャンプーは信頼が高いです。
- 抗炎症成分:グリチルリチン酸ジカリウムはかゆみや炎症を抑えます。
- ビタミンC誘導体やトコフェロール(ビタミンE)は頭皮の保湿や健康維持に役立ちます。
敏感肌や頭皮トラブルで悩む方は、これらの成分が配合されたシャンプーがおすすめです。
3. 必要な保湿成分が含まれているか
ベタつきが気になるからといって、保湿を怠るのは逆効果。頭皮の乾燥は余分な皮脂分泌の原因のため、適切な保湿成分で乾燥を防ぐことが大切です。
- ヒト型セラミドやヒアルロン酸、各種アミノ酸が配合されているものは特におすすめ。
- 植物性オイル(ホホバ油など)や加水分解されたコラーゲン、シルクタンパク質も髪と頭皮の保湿効果を高めます。
これらの成分がバランスよく配合されたシャンプーを選びましょう。
ドラッグストアで買える!ベタつきに効くおすすめシャンプー13選
ここからは、実際にベタつき対策に適したドラッグストアや通販で購入できる市販シャンプーを紹介します。成分や使い心地、香り、仕上がりの特徴も解説するので、あなたの髪質や悩みに合ったものを選んでみてください。
1. ココイルプレミアムシャンプー
- 【おすすめタイプ】ダメージヘア・猫っ毛・頭皮のベタつき
- 【洗浄成分】アミノ酸系・酸性石けん系(適度な洗浄力)
- 【保湿・補修成分】ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ヒアルロン酸Na、サクシノイルアテロコラーゲン
- 【特徴】パーマ後の残留アルカリを除去するヘマチン配合。泡立ち良く、さっぱり爽やかな洗い上がりで髪をサラサラふんわり仕上げる。軽い使い心地が好きな方におすすめ。
- 【香り】ベルガモット果実油の爽やか系
2. フィヨーレ Fプロテクト ヘアシャンプー ベーシック
- 【おすすめタイプ】オイリー肌・猫っ毛・エイジング毛
- 【洗浄成分】ベタイン系・酸性石鹸系・アミノ酸系
- 【保湿・補修成分】メドウフォーム-δ-ラクトン、クレアチン、ゼイン、加水分解シルク、ヘマチン
- 【特徴】毛髪のボリュームをサポートしつつ、皮脂汚れをしっかり落とす。ゆずベースの爽やかな香り。
- 【注意点】頭皮に刺激や痒みが出る場合があるため敏感肌は注意。
3. ルベル ナチュラル ヘア ソープ ウィズ JO
- 【おすすめタイプ】脂性肌、ベタつき、頭皮のニオイが気になる方
- 【洗浄成分】酸性石鹸系・ベタイン系
- 【保湿成分】ホホバ油
- 【特徴】酸性石けんベースでさっぱり洗い、しなやかな仕上がり。メンズライクな爽やかな香り。ダメージ髪には不向き。
4. サロンリンク アミノ シャンプー
- 【おすすめタイプ】脂性肌の方
- 【洗浄成分】スルホコハク酸系・アミノ酸系・ベタイン系
- 【特徴】16種のアミノ酸や加水分解シルクを配合。洗浄力強めでさっぱり。コスパ良好。
- 【注意点】乾燥しやすい髪質には向かない。すすぎ時のきしみあり。
5. エイトザタラソ ユー CBD&リフレッシング クレンズ 美容液シャンプー
- 【おすすめタイプ】頭皮のベタつき・スタイリング剤の残留が気になる方
- 【洗浄成分】ベタイン系・アミノ酸系・オレフィン系
- 【頭皮ケア成分】カンナビジオール(CBD)、加水分解コンキオリン、キトサンサクシナミド
- 【特徴】スッキリさっぱりとした洗い上がりでふんわりボリューム。爽やかなムスキーサボンの香り。
- 【注意点】すすぎ時にきしみ感、乾燥肌の人には使用注意。
6. デオコ スカルプケアシャンプー
- 【おすすめタイプ】頭皮の臭い・加齢臭・ベタつきに悩む方
- 【洗浄成分】高級アルコール系・オレフィン系・ベタイン系
- 【保湿成分】ビタミンC誘導体、トコフェロール、白泥(吸着剤)
- 【特徴】ほのかなスウィートフローラルの香り。強めの洗浄力でしっかり洗浄。弾力泡で気持ちよく洗える。
- 【注意点】パサつきや色落ちが気になる髪質の人には不向き。
7. キュレル シャンプー(薬用)
- 【おすすめタイプ】脂性フケ、ベタつき、頭皮の臭いが気になる人
- 【洗浄成分】高級アルコール系・ベタイン系
- 【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症)
- 【特徴】無香料・無着色の医薬部外品。頭皮のかゆみ・フケを防ぎ、さっぱり洗い上げる。
- 【注意点】すすぎ時に髪がきしみパサつく場合あり。
8. メリット シャンプー(薬用)
- 【おすすめタイプ】脂性フケ、頭皮の臭い、ベタつきが気になる人向け
- 【洗浄成分】高級アルコール系・ベタイン系
- 【有効成分】グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症)
- 【特徴】泡立ち良く摩擦が少ない。頭皮すっきり軽やか。ナチュラルフローラルの香り。
- 【注意点】すすぎ時のきしみやごわつきを感じることもある。
※このほかにも多数の商品がありますが、上記は特徴や成分バランスに優れた注目アイテムです。
シャンプーの正しい使い方でベタつきを防ぐ
シャンプー選びと同じくらい重要なのが洗髪の方法です。間違った洗い方は頭皮を傷つけたり、皮脂の過剰分泌を招きベタつきが悪化します。正しい洗い方をマスターしましょう。
1. ブラッシングで髪のもつれとホコリを除去
ブラシで髪を梳かすことにより、ほこりや抜け毛を浮かせて汚れを取りやすくし、もつれを防ぎます。また頭皮をやさしく刺激し血行促進効果も期待できます。
2. 予洗いで汚れの70%を落とす
ぬるま湯(38~40℃)で髪と頭皮をしっかり濡らし、シャワーの水圧を利用して汚れを洗い流します。高温は乾燥を招くのでNG。
3. シャンプー剤は適量を使う
シャンプーは多すぎると洗い残しの原因に、少なすぎると摩擦が増えるため適量が大切です。髪の長さ別の目安は以下の通りです。
| 髪の長さ | シャンプー目安量 |
|---|---|
| ショート | 0.5〜1プッシュ |
| ボブ | 1プッシュ |
| ミディアム | 1〜2プッシュ |
| ロング | 2プッシュ |
4. しっかり泡立ててから洗う
シャンプーを手のひらで十分に泡立ててから髪に塗布します。泡がクッションとなり、髪や頭皮への摩擦を減らします。
5. 頭皮を指の腹で優しくマッサージ
爪を立てず、指の腹を使って頭皮全体をやさしく揉み込むように洗います。過度な力は頭皮を傷めるので控えましょう。
6. すすぎは丁寧に時間をかけて
シャンプー残りは頭皮トラブルの原因になるため、3分以上かけてぬめりが無くなるまで丁寧にすすぎます。
まとめ
髪と頭皮のベタつきを解消するには、正しいシャンプー選びと洗い方が欠かせません。高い洗浄力がありつつ低刺激で保湿・頭皮ケア成分が含まれたシャンプーを選んで、適切な洗髪方法に取り組みましょう。
市販のシャンプーにはさまざまなタイプがありますが、今回紹介したように成分や使い心地の特徴を理解すると自分に合う一本が見つかりやすくなります。ベタつきで悩んでいる方は、今回のポイントを参考にしてぜひシャンプーを見直してみてください。すっきりとした爽快な頭皮と軽やかな髪の質感を実感できるはずです。
