ホームページを制作する際、どのような制作会社やフリーランスに依頼するかは非常に重要な決定です。特に、どの範囲まで対応してもらえるのか、具体的なサービス内容や費用については事前にしっかりと確認しておく必要があります。以下に、ホームページ制作を外部に依頼する際のチェックリストとその解説をまとめましたので、参考にしてください。
０．契約書について
ホームページ制作を依頼する際には、契約書を交わすことが大前提です。
契約書がないと、後で「言った・言わない」のトラブルが発生する可能性があります。以下のポイントを確認しましょう。
①契約書を交わすか
契約書の有無は、信頼性の確認にもつながります。事前に契約書のひな形を見せてもらうことも重要です。
１．サーバー、ドメイン、メール設定について
ホームページ制作にはサーバーやドメインの設定が不可欠です。所有権や設定内容についても明確にしておきましょう。
①サーバーとドメインの所有権は依頼主か依頼先かどちらになるか
所有権がどちらにあるのかは、後々の運用にも影響します。依頼先が所有権を持つ場合、その後の移管方法についても確認しておく必要があります。
②所有権が依頼先になる場合、何年で自分のものになるのか、またはならないのか
所有権が依頼先にある場合、その所有権がいつ依頼主に移管されるのか、または移管されないのかを確認しましょう。
③ドメイン取得だけでなくドメインでのメールの設定も行ってくれるか
ドメイン取得と一緒にメール設定も行ってくれるかどうかは重要です。特に、ビジネス用のメールアドレスを設定する場合には重要なポイントです。
④独自SSL化（通信の情報を保護するhttps化）
SSL化はセキュリティの観点からも必須です。SSL化を行ってくれるかどうかも確認しましょう。
２．デザインについて
デザインはホームページの顔とも言えます。デザインに関する細かな点も確認しておくことが大切です。
①画像素材の知的所有権はどちらにあるか
使用する画像素材の知的所有権がどちらにあるのかを明確にしておくことが重要です。特に、後々のトラブルを避けるために確認が必要です。
②画像素材の納品データは完成データのみか、編集可能な形状のデータも含まれるか
納品される画像素材が完成データのみなのか、それとも編集可能な形状のデータも含まれるのか確認しましょう。
③モバイルファーストで作ってくれるか
現在のウェブサイトは、モバイルデバイスでの閲覧が多いため、モバイルファーストのデザインが求められます。依頼先がモバイルファーストで制作してくれるかどうかも確認が必要です。
④Googleマップを埋め込んでもらえるか
店舗やオフィスの所在地を明示するために、Googleマップを埋め込んでもらえるかどうかも確認しましょう。
３．制作時のSEO対策について
ホームページは作っただけでは意味がありません。検索エンジンでの表示されやすさも重要です。以下のSEO対策について確認しましょう。
①SEO内部対策（構造の最適化）
SEO内部対策として、ウェブサイトの構造を最適化してくれるかどうか確認しましょう。
②パンくずリストは設置してくれるか（階層構造をGoogleに理解させる仕組）
パンくずリストを設置することで、Googleにウェブサイトの階層構造を理解させることができます。
③タイトル、ディスクリプションを入れてくれるのか、自分で入れられるか
タイトルタグやメタディスクリプションを入れてくれるか、自分で編集できるかどうかも確認が必要です。
④XMLサイトマップの設置
XMLサイトマップを設置してくれるかどうかも確認しましょう。これにより、検索エンジンがウェブサイトを効率的にクロールできます。
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４．運用・更新・運用時のSEO対策のための確認（ワードプレスの場合）
ホームページの運用は、制作後に最も重要なフェーズです。運用をスムーズに行うための確認ポイントを以下にまとめました。
①ホームページ更新方法
ホームページの更新方法について、依頼先がどのようにサポートしてくれるのか確認しましょう。特に、CMS（コンテンツ管理システム）を使用する場合、その使い方のトレーニングが提供されるかどうかも重要です。
②Google Analytics、Search Consoleを設定してくれるか
ウェブサイトのパフォーマンスを監視するために、Google AnalyticsやSearch Consoleの設定を行ってくれるかどうか確認しましょう。これにより、訪問者の行動や検索エンジンでのパフォーマンスを把握できます。
③運用もお願いするなら毎月のレポート報告を行ってくれるか
運用を依頼する場合、毎月のレポート報告を行ってくれるかどうかも重要です。レポートにより、ウェブサイトのパフォーマンスや改善点を把握できます。
④データのバックアップはとってくれるかくれないか
データのバックアップを定期的に行ってくれるかどうか確認しましょう。万が一のデータ消失に備えるために重要なポイントです。
⑤広告用のタグをいれてくれるか（有料か無料か）
広告用のタグ（例：Google Ads、Facebook Pixelなど）の設置を行ってくれるかどうか、またその費用が有料か無料かを確認しましょう。広告運用を考えている場合には必須の項目です。
５．SNSについて
SNSは現代のマーケティングにおいて重要な役割を果たします。ウェブサイトとSNSの連携についても確認が必要です。
①自社SNSアカウントとの紐づけを行ってくれるか
自社のSNSアカウントとウェブサイトの紐づけを行ってくれるかどうか確認しましょう。これにより、SNS経由でのトラフィックを増やすことができます。
②拡散のための仕組み（OGPタグ）の設定はしておいてくれるか
SNSでのシェアを促進するために、OGP（Open Graph Protocol）タグの設定を行ってくれるかどうかも重要です。これにより、SNS上での見栄えが向上し、シェアされやすくなります。
６．予算について
ホームページ制作にかかる費用は、依頼する範囲や内容により大きく異なります。予算に関する確認ポイントを以下にまとめました。
①どこまでやってもらいたいのか（見た目だけ、SEO対策まで、運用までなど）
自分がどこまでの範囲を依頼したいのかを明確にしましょう。見た目のデザインだけでなく、SEO対策や運用までを含むかどうかを考慮します。
②制作予算をいくらかけられるのか
制作費用にどれだけ予算をかけられるかを事前に設定しておきましょう。また、その予算内で依頼先がどこまで対応してくれるのかを確認します。
③運用費はどのぐらいかかりそうか（相手に頼む場合、自分でやる場合）
運用費用についても事前に確認しておくことが重要です。依頼先に運用を任せる場合の費用と、自分で運用する場合の費用を比較検討しましょう。
まとめ
ホームページ制作を外部に依頼する際には、契約書の有無、サーバーやドメインの所有権、デザインの細部、SEO対策、運用・更新方法、SNS連携、予算についてしっかりと確認することが重要です。これらのチェックポイントを基に、信頼できる制作会社やフリーランスを選び、スムーズなホームページ制作と運用を実現しましょう。
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