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市販材料で作れる手作りシャンプー完全レシピと簡単オリジナル調合法

市販のシャンプーは手軽に使える反面、敏感な頭皮を刺激することもあります。刺激やピリピリ感、化学成分への不安から、自然派志向の方や敏感肌の方は自分に合ったシャンプーを探していることでしょう。そんな中、家庭にある市販材料を使った手作りシャンプーは、余計な添加物を避けられる上、オリジナルレシピに挑戦する楽しみもあります。本記事では、家庭にある材料で簡単に作れるレシピをいくつかご紹介し、さらに自分好みのシャンプーを作るための調合法について詳しくご説明します。

基本の考え方 手作りシャンプーのメリットと注意点

メリット

・不要な化学成分を排除できるため、敏感肌や頭皮トラブルの改善が期待できる。
・材料の組み合わせを自由に変更でき、オリジナルの香りや効果を追求できる。
・調整が簡単なので、髪質や頭皮の状態に合わせたカスタマイズが可能。

注意点

・保存料が入っていないため、使用期限が短く、早めに使い切る必要がある。
・材料によっては刺激が強いものもあるので、最初はパッチテストを実施すること。
・使用方法やすすぎを十分に行わないと、髪に残留成分が残る可能性がある。

手作りシャンプー完全レシピ

以下に、家庭で簡単に手に入る材料を用いたシャンプーのレシピをいくつかご紹介します。どのレシピも、必要な材料がシンプルで、工程が簡単なものばかりですので、初めての方でも安心して作ることができます。

1. 重曹シャンプー

重曹は弱アルカリ性の成分で、皮脂や汚れをしっかり落とす働きがあります。
【材料】
・重曹 … 大さじ1程度
・温かいお湯 … 洗面器1杯分

【作り方】
1. 洗面器に適量の温かいお湯を用意し、重曹を加えます。
2. よくかき混ぜて溶かしたら、通常のシャンプーのように頭皮と髪全体に優しくマッサージします。
3. 重曹シャンプー使用後は、必ず酸性リンスでpHバランスを整えましょう。

酸性リンスのレシピ

【材料】
・水 … 500ml
・クエン酸 … 50g
・グリセリン … 20ml
・精油 … 数滴(お好みの香りで)

【作り方】
1. 全ての材料を容器に入れ、よく混ぜ合わせます。
2. 重曹シャンプー後にしっかりとすすいだ後、この酸性リンスを髪全体に塗布し、数分置いた後にお湯で流します。
※精油はグリセリンに溶かしてから加えると均一に混ざりやすくなります。

2. 石鹸シャンプー

石鹸は古くから洗浄剤として使われ、皮脂汚れをしっかり落とす効果があります。
【材料】
・固形石鹸または粉石鹸 … 1個分
・ぬるま湯 … 適量
・はちみつまたはグリセリン … 適量
・精油 … 数滴(お好みで)

【作り方】
1. 固形石鹸の場合はおろして粉にしておくか、粉石鹸をそのまま用意します。
2. 少しずつぬるま湯を加えながら石鹸を溶かし、クリーム状になるまで混ぜます。
3. 保湿成分としてはちみつまたはグリセリンを加え、更にお好みで精油を溶かして加えます。
4. シャンプー後は必ず酸性リンスを併用して、アルカリ性になった髪のpHバランスを整えましょう。

3. ココナッツミルク・はちみつシャンプー

ココナッツミルクと、はちみつの保湿効果を活かしたシャンプーです。
【材料】
・ココナッツミルクまたはぬるま湯 … 300~400ml
・はちみつ … 適量(はちみつベースの場合は130g程度が目安)
・お好みでオリーブオイルまたはホホバオイル … 数滴
・精油 … 数滴(お好みの香り)

【作り方】
1. 全ての材料をボトルに入れ、よく混ぜ合わせます。
2. 特に精油はオイルに溶かしてから混ぜると、均一な香りとなります。
3. このシャンプーは洗浄成分が少ないため、石鹸シャンプーと交互に使用するとバランスが良く、髪と頭皮の保湿をしっかり行えます。

4. 食用材料のみで作るシャンプー

化学薬品を極力使わず、食品に使用される成分だけで作るシャンプーもおすすめです。

小麦粉シャンプー

【材料】
・小麦粉 … 10g
・水 … 90g

【作り方】
1. 小鍋に小麦粉と水を入れ、弱火で加熱します。
2. 粘度が増し、どろっとした状態になるまで煮ます。
3. 冷ましてから使用すると、皮脂や汚れを吸着させる効果が期待できます。

塩シャンプー

【材料】
・食塩 … 大さじ1程度
・温かいお湯 … 洗面器1杯分

【作り方】
1. 食塩を洗面器のお湯に溶かし、よく混ぜます。
2. 頭皮をマッサージするように塩水を使って洗います。
3. 最後にしっかりとお湯で塩分を洗い流してください。
※塩シャンプーは余分な皮脂を溶かし出す効果があり、普段のシャンプーと併用することで、頭皮の皮脂バランスを整えることができます。

5. ハーブシャンプー

自然なハーブの成分は、頭皮の健康維持や育毛効果が期待できるため、長年使われてきました。
【材料】
・ハーブパウダー(シカカイパウダー、アムラパウダーなど) … 大さじ2杯程度
・温かいお湯 … 洗面器1杯分

【作り方】
1. 洗面器に温かいお湯と選んだハーブパウダーを入れ、よく混ぜ合わせます。
2. ハーブ液が十分に抽出されたら、その液を使って頭皮と髪全体を洗います。
3. ハーブの香りと美容成分が頭皮に浸透し、健康な髪と育毛をサポートします。
※市販のシャンプー用ハーブミックスが手に入れば、個別に購入する手間を省けます。

オリジナルシャンプー調合法のポイント

自分好みのシャンプーを作るためには、まず洗浄成分と保湿成分のバランスを考えることが大切です。以下のポイントを押さえながら、好みの材料を組み合わせてみましょう。

1. 洗浄成分の選び方

洗浄成分としては、以下の中から選択するのがおすすめです。

材料 効果
粉石鹸または固形石鹸 しっかりとした洗浄効果、皮脂・汚れの除去
重曹 弱アルカリ性で皮脂を分解、爽快感を与える
アミノ酸系洗浄成分 まろやかな洗浄力、頭皮にやさしい
小麦粉・塩 汚れや皮脂の浮上、余分なタンパク質の除去

※選んだ洗浄成分によって、シャンプーの使い心地や洗い上がりが大きく変わります。初めはレシピを合わせながら、好きな使い心地を探してみましょう。

2. 保湿成分を加える

洗浄成分だけでは髪がパサつきやすいので、次のような保湿成分を取り入れると良いでしょう。
・ココナッツオイル:ツヤを与え、髪をしっとり保ちます。
・オリーブオイル:オレイン酸が豊富で、潤いをキープします。
・はちみつ:殺菌効果と保湿効果があり、浸透力にも優れています。
・グリセリン:髪や頭皮に潤いを与え、乾燥を防ぎます。

調合法としては、洗浄成分と保湿成分の比率を、髪質や頭皮の状態に合わせて調整します。たとえば、オイルやはちみつを数滴加えるだけでも、シャンプー後のしっとり感が大幅に向上します。

3. 精油で香りと効果をプラス

精油は、ハーブの香りを凝縮したエッセンスで、シャンプーに入れることでリラックス効果や、各種美容効果を期待できます。以下の精油をご参考ください。
・ラベンダー、ゼラニウム … フケやかゆみ対策に
・ヒノキ、ペパーミント … 薄毛対策、血行促進に
・マンダリン、クラリセージ … 皮脂の分泌を調整し、油っぽい頭皮ケアに
・カモミール、ローズウッド … 敏感肌の鎮静化、炎症の軽減に
・イランイラン、サンダルウッド … いたんだ髪に栄養、保湿効果アップに

使用する際は、必ずオリーブオイルやグリセリンに数滴溶かしてからシャンプーに混ぜ込むと、均一にすることができます。

オリジナルシャンプーの作り方 手順とコツ

ここでは、初心者でも取り組みやすいオリジナルシャンプーの作り方の手順と、さらに実践的なコツを解説します。自分好みの洗い上がりを実現するために、以下のポイントに注意しましょう。

Step1: 材料選び

・まず、ベースとなる洗浄成分を決めます。重曹、石鹸、またはアミノ酸系洗浄剤など、用途や髪質に合わせて選びましょう。
・洗浄成分に加えて、必ず保湿成分としてのオイルやはちみつ、グリセリンを用意してください。
・お好みで精油やハーブパウダーを追加すると、香りだけでなく育毛や頭皮の健康にも効果的です。

Step2: 材料の配合

・初めはレシピ通りに作ってみて、洗浄力・保湿力・香りのバランスを感じ取りましょう。
・自分の髪質や頭皮の状態に合わせて、重曹の量を調節したり、保湿成分の割合を増減してみてください。
・混合後は、一度テストしてから全体に使用しましょう。毎回同じ結果が得られるよう、記録を残すと今後の調整に役立ちます。

Step3: 使用法とケア

・シャンプーを使用する際は、事前に髪をよく濡らし、泡立てながらマッサージするように洗います。
・十分にすすいだ後、酸性リンスや軽いトリートメントで仕上げると、洗い残しやpHバランスの乱れを防げます。
・手作りシャンプーは保存料が含まれないため、毎回少量ずつ作って使い切ることが大切です。

手作りシャンプーの活用例とアレンジ方法

手作りシャンプーは、基本レシピから発展させてさまざまなアレンジが可能です。ここでは、実際に取り入れてみたい例と、変化を楽しむためのアイデアをご紹介します。

普段使いとしてのブレンド例

・平日は、重曹シャンプーと酸性リンスの組み合わせで、さっぱりと洗い上げる。
・乾燥が気になる季節には、ココナッツミルクやはちみつを加えたレシピを採用して、保湿を強化する。

特別なケアとしての週1回のトリートメント

・週に1回、石鹸シャンプーまたはハーブシャンプーで、頭皮の毛穴をしっかりとデトックスし、その後にしっかりと保湿することで、髪と頭皮の健康を維持できる。
・使用後は、冷水か低温のお湯で仕上げ、毛穴引き締めを意識すると効果的です。

季節や髪質に合わせたカスタマイズ

・夏場は皮脂の分泌が多くなりがちなので、重曹や塩を使った洗浄力の高いレシピが適しています。
・冬場は乾燥が進むため、保湿重視のココナッツオイルやはちみつを多めに加えると、髪の潤いを保てます。
・また、普段のシャンプーにお好みの精油をブレンドすることで、リラックス効果やリフレッシュ効果も期待できます。

自分だけのオリジナルレシピ作りのポイント

オリジナルシャンプーを作る際は、基本となる洗浄成分と保湿成分のバランスを見極めた上で、以下の点に注意しましょう。

1. 材料の安全性と相性

・それぞれの材料が単体で安全でも、混ぜ合わせたときに予期せぬ反応が出る場合もあります。新しい組み合わせを試す際は、少量ずつ作ってテストを行い、肌に異常がないか確認してください。
・特に重曹と石鹸を併用する場合は、pHバランスが崩れやすいため、酸性リンスの併用を忘れずに行いましょう。

2. 使用タイミングと頻度

・手作りシャンプーは市販製品に比べて保存性が低いため、毎回作りたてのものを使用するのが理想的です。また、髪や頭皮に合う頻度を見極め、週に数回の使用を基本として、自分の調子に合わせて調整しましょう。
・初めての方は、シャンプー専用とトリートメント専用という形で、使い分けることもおすすめです。

3. 改良と記録

・オリジナル調合法に挑戦する際は、使用前と使用後の髪や頭皮の状態を写真やメモで記録しましょう。
・毎回の使用感や変化を把握することで、少しずつレシピを改良して理想の仕上がりに近づけることができます。
・材料ごとの効果や配合の割合をまとめる専用のノートを作ると、次回のレシピ作成に役立ちます。

まとめ 自然派シャンプーで輝く髪と健やかな頭皮を

市販のシャンプーでは感じることのできなかったピリピリ感や刺激にお悩みの方にとって、手作りシャンプーは魅力的な代替手段です。重曹、石鹸、はちみつ、ココナッツミルク、ハーブなど、日常生活で手に入りやすい材料を使うことで、必要な洗浄・保湿効果をバランスよく取り入れることができます。
また、オリジナルレシピの調合法により、季節や髪質、頭皮の状態に合わせた最適なシャンプーを自分で作り上げる楽しさも大きな魅力です。
自分にぴったりの成分を見つけ、何度も試行錯誤することで、刺激を抑えつつもしっかりと汚れを落とし、健やかな髪と頭皮を実現できるでしょう。

手作りシャンプーは、より自然な美容ケアを実践したいという思いの表れです。最初は基本レシピから始め、徐々にお気に入りの材料を加えたり、配合割合を変えることで、自分だけのカスタムシャンプーを完成させることが可能です。
ぜひ今回ご紹介したレシピや調合法を参考に、家庭で安全かつ手軽に作れるシャンプー作りに挑戦してみてください。自然素材の持つやさしさと、オリジナルなブレンドの魅力を実感しながら、これまでにないヘアケア体験を楽しんでいただければ幸いです。

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