エステのカウンセリングシート・同意書の作り方|項目例・機器の禁忌・個人情報の注意点【2026年版】

エステのカウンセリングシート・同意書の作り方|項目例・機器の禁忌・個人情報の注意点【2026年版】

「カウンセリングシートには何を書いてもらえばいい?」「同意書は必要?」――エステサロンを開業するときや、新しいメニュー・機器を導入するときに、多くのオーナーが迷うのが初回の書類です。カウンセリングシートと同意書は、お客様の安全を守り、施術内容の認識違いによるトラブルを防ぐための書類です。本記事では、カウンセリングシートの項目例、同意書に書く内容、個人情報の扱い、運用のポイントをサロン経営者向けにまとめます。

この記事の結論

カウンセリングシートには、基本情報・来店の目的・健康状態(持病・妊娠・体内の医用電気機器など)・肌やアレルギーの状態・生活習慣を書いてもらいます。同意書には、施術の内容、起こりうる反応、施術を受けられない方、個人差があること、個人情報の扱いを書き、署名をもらいます。病歴などは個人情報保護法の要配慮個人情報にあたるため、取得には原則として本人の同意が必要です。使う機器の取扱説明書の禁忌を項目に反映し、来店のたびに体調を確認する流れをつくりましょう。

カウンセリングシートと同意書の違い

書類目的書いてもらうタイミング
カウンセリングシートお客様の悩み・希望・健康状態を知り、施術してよいか、どのメニューが合うかを判断する初回の来店時(内容が変わったら更新)
同意書施術の内容や注意点を説明し、理解したうえで受けていただいたことを記録する初回の施術前、新しいメニュー・機器の施術前
契約書面(回数券・コース)料金・期間・解約条件など契約の内容を示す回数券・コースの契約時

同意書は施術についての書類で、回数券やコースの契約書面とは別のものです。期間が1か月を超え、金額が5万円を超えるエステの契約は特定商取引法の対象になり、決められた書面の交付が必要です(エステの回数券と特定商取引法)。

カウンセリングシートの項目例

基本情報

来店のきっかけは、どの集客方法が効いているかを判断する材料になります(エステサロンの集客方法一覧)。

来店の目的・希望

健康状態(施術の可否を判断する項目)

確認すること理由
ペースメーカーなど体内植込み型の医用電気機器の使用電気を使う機器(EMSなど)が使えない
心臓の病気、血圧の異常、てんかんなどの持病機器や施術によっては控える、医師に確認する
妊娠中・妊娠の可能性・授乳中多くの機器・施術で対象外または注意が必要
治療中の病気、通院・服薬主治医に確認してから施術する
体内の金属(人工関節・ボルトなど)機器によって使えない部位がある
最近の美容医療(注入・手術など)施術部位や時期を避ける必要がある

肌・アレルギーの状態

生活習慣

生活習慣は施術の判断というより、ホームケアや通うペースを提案するための項目です。書く量が多いとお客様の負担になるため、必須の項目と任意の項目を分けておくと記入しやすくなります。

機器の禁忌を項目に反映する

業務用機器を使うメニューでは、その機器の取扱説明書に書かれている「使用できない方・部位」を、カウンセリングシートの健康状態の項目にそのまま反映します。禁忌は機器ごとに違うため、一般的なテンプレートを使う場合も、自分のサロンの機器に合わせて項目を足しましょう。EMSの例はEMSの禁忌と施術前チェックで詳しくまとめています。

ワムのハイパーナイフ、ハイパーウェーブ、ハイパーポレーションプロなどの業務用機器も、導入時に取扱説明書で使用できない方・部位をご確認いただき、カウンセリングの項目に反映していただくことをおすすめしています。

同意書に書く内容

同意書でも、サロンの責任はなくならない

「施術による一切の責任を負いません」のように、サロンの責任をすべて免除する書き方は、消費者契約法で無効とされるおそれがあります。同意書は説明した内容と、お客様が理解したことを記録する書類と考え、施術の安全管理そのものを徹底しましょう。万一に備えて、賠償責任保険への加入も検討します。

写真をSNS・広告に使う場合

施術前後の写真をSNSや広告に使う場合は、カルテ用とは別に、使う媒体と範囲(顔が写るか、加工の有無)を示して同意をもらいます。ビフォーアフター写真で効果を保証するような見せ方は、広告表現としても注意が必要です(エステサロンの広告表現ガイド)。

個人情報の扱い

病歴などの健康に関する情報は、個人情報保護法の要配慮個人情報にあたり、取得には原則としてあらかじめ本人の同意が必要です(個人情報保護委員会のFAQ)。カウンセリングシートには、次の内容を明記しておくと安心です。

カルテの保管や電子化の方法はサロンの紙カルテは電子化すべき?、顧客管理の仕組みづくりはサロン顧客管理の完全ガイドをご覧ください。

運用のポイント

よくある質問

Q. エステのカウンセリングシートには何を書いてもらえばいいですか?
A. 基本情報、来店の目的・希望、健康状態(持病・妊娠・体内の医用電気機器・服薬など)、肌やアレルギーの状態、生活習慣が基本です。使う機器の取扱説明書に書かれている禁忌も、健康状態の項目に反映しましょう。

Q. エステの同意書は必要ですか?
A. 法律で一律に義務づけられた書類ではありませんが、施術の内容や起こりうる反応、受けられない方を説明し、理解したうえで受けていただいたことを記録するために用意しておくのがおすすめです。新しいメニューや機器を導入したときも、施術前に同意をもらいます。

Q. 同意書があれば、トラブルが起きてもサロンは責任を負わなくていいですか?
A. いいえ。サロンの責任をすべて免除するような書き方は、消費者契約法で無効とされるおそれがあります。同意書は説明の記録と考え、安全管理を徹底したうえで、賠償責任保険への加入も検討しましょう。

Q. 健康状態を聞くとき、個人情報で注意することは?
A. 病歴などは要配慮個人情報にあたり、取得には原則として本人の同意が必要です。カウンセリングシートに利用目的と同意欄を設け、紙は鍵のかかる場所に、電子データはパスワードを設定して保管します。

Q. カウンセリングシートは毎回書いてもらうべきですか?
A. 詳しいシートは初回に書いてもらい、2回目以降は当日の体調を口頭で確認してカルテに残すのが一般的です。半年〜1年ごと、または新しいメニューを受ける前に、健康状態を更新してもらいましょう。

まとめ

カウンセリングシートは施術してよいかを判断するための書類、同意書は説明した内容と理解を記録するための書類です。健康状態の項目には使う機器の禁忌を反映し、健康に関する情報は要配慮個人情報として同意を得て保管します。書類を整えるだけでなく、来店のたびの体調確認と、スタッフで共有した判断基準で、お客様が安心して通えるサロンをつくっていきましょう。

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この記事は、全国累計5,000店以上のサロンと取引実績を持つ株式会社ワムが運営するWAMUタイムズ編集部が執筆しています。