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ホームページ制作を外部に依頼するときのチェック項目

インターネット時代において、ビジネスの成功にはプロフェッショナルなホームページが不可欠です。しかし、ホームページ制作を外部に依頼する際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。これを怠ると、後々大きなトラブルに発展することがあります。本記事では、ホームページ制作を外部に依頼する際の重要なチェック項目を詳しく解説します。

 

① サーバー、ドメインの所有権について

ホームページの運営において、サーバーとドメインの所有権は非常に重要です。サーバーとはホームページのデータの置場所であり、ドメインはURLアドレスのことを指します。これらの所有権がどちらにあるかによって、更新や修正の際の手間やコストが大きく変わります。

 

所有権が依頼先にある場合のリスク

もしサーバーやドメインの所有権が制作会社側にある場合、以下のようなトラブルが発生する可能性があります:

- 更新や修正の際に高額な費用がかかる:依頼先に頼まなければならないため、ちょっとした更新でも費用が発生します。
- 契約終了後のデータ移行が難しい:サーバーのデータが依頼先の所有権にあるため、データの移行が困難になります。
- コミュニケーションの問題:意思疎通がうまくいかない場合、更新作業が滞ることがあります。

 

実際のトラブル事例

あるサロンが制作会社にホームページを依頼し、完成後に更新を試みましたが、その都度制作会社に頼まなければならず、高額な費用と時間がかかる状況に陥りました。さらに、意思疎通がうまくいかず、更新が滞ることになりました。結果として、ホームページが放置される事態に。後にSEO対策を強化するために修正を試みたところ、サーバーとドメインの所有権が制作会社にあることが発覚し、新たにサーバーとドメインを取得し、一から作り直す羽目になりました。

 

おすすめの対策

- 自分でサーバーを借りる:自分自身でサーバーを借りることで、所有権を確保します。
- 自分の名前でドメインを取得:依頼先に代行してもらう場合も、自分の名前でドメインを取得してもらうようにしましょう。
- 移行条件を確認:依頼先が所有権を持つ場合でも、将来的に移行できる条件を確認しておくことが重要です。

 

② ドメイン取得だけでなくドメインでのメールの設定も行ってくれるか

ドメインを取得した際、そのドメインでメールアドレスを使用できる設定も重要です。たとえば「salon.jp」のドメインを取得した場合、「info@salon.jp」といったメールアドレスを作成・使用できます。これにより、ビジネスの信用度が高まります。

 

フリーメールのリスク

多くの企業が知らずにGmailやHotmailなどのフリーメールを使用しています。しかし、せっかく取得した信用度の高いドメインを使わないのはもったいないことです。フリーメールアドレスでは信用度が低下し、ビジネスの信頼性にも影響を及ぼします。

 

メール設定の重要性

自社ドメインのメール設定は自分でも行うことができますが、サーバーの権利が自身にないと管理画面にアクセスできず、設定が難しくなります。そのため、依頼先がメール設定まで行ってくれるのか、または自分で設定が可能かをしっかり確認しておくことが重要です。

 

おすすめの対策

- 独自ドメインのメール設定:自分で独自ドメインのメール設定ができるようにしておくことが望ましいです。
- スタッフのメールアドレス追加方法の指導:新たなスタッフを雇った際に、独自ドメインでのメールアドレスを追加する方法を指導してもらうと良いでしょう。
- Gmail内での運用:独自ドメインのメールアドレスをGmail内で使用できるように設定すると、迷惑メール対策や管理が非常に楽になります。

 

③ 独自SSL化(通信の情報を保護するhttps化)

SSL(Secure Sockets Layer)とは、ウェブブラウザとウェブサーバ間でのデータ通信を暗号化し、送受信を安全に行う仕組みです。特に個人情報やクレジットカード情報を扱うサイトでは、SSL化が必須です。また、Google Chromeのバージョン68以降、HTTPページに対して「保護されていない通信」の警告が表示されるようになりました。これにより、すべてのページをSSL化する対応が求められます。

 

SSL化の重要性

SSL化は、ユーザーの個人情報を悪意ある第三者から守るために必要です。氏名、住所、メールアドレス、クレジットカード情報、ログインIDやパスワードといった情報を安全に送受信するためには、SSL化が欠かせません。

 

おすすめの対策

- https化は必須:SSL化は必須事項です。これを怠ると、ユーザーの信頼を失うだけでなく、検索エンジンの評価も下がります。
- リダイレクト設定:http://のURLを入力した場合でも、https://にリダイレクトされる設定を行うことで、ユーザーが安全にアクセスできるようにしましょう。

以上のポイントを押さえて、ホームページ制作を外部に依頼する際のチェック項目をしっかり確認することが重要です。次に続く後半部分では、さらに詳しいチェック項目を解説します。

 

④ モバイル対応(レスポンシブデザイン)

モバイルデバイスの普及に伴い、ホームページがスマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できることが求められます。レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整されるデザイン方式です。

 

モバイル対応の重要性

- **ユーザー体験の向上**:モバイル対応がされていない場合、ユーザーがページを閲覧しづらくなり、離脱率が高まります。
- **SEOへの影響**:Googleはモバイルフレンドリーなサイトを優遇するため、モバイル対応がSEOにおいても重要です。

 

おすすめの対策

- **レスポンシブデザインの採用**:すべてのページがデバイスに応じて適切に表示されるように、レスポンシブデザインを採用しましょう。
- **モバイルテストの実施**:制作後、実際にスマートフォンやタブレットで表示確認を行い、正常に機能しているかを確認します。

 

⑤ SEO対策の基本設定

SEO(検索エンジン最適化)は、検索エンジンでの表示順位を上げるために重要な施策です。ホームページ制作時に基本的なSEO対策を施しておくことで、自然検索からの流入を増やすことができます。

 

SEO対策の基本項目

- **metaタグの設定**:タイトルタグやディスクリプションタグの設定は、検索結果に表示される情報を制御します。
- **内部リンク構造**:ユーザーがサイト内をスムーズに移動できるよう、適切な内部リンクを設置します。
- **画像の最適化**:画像ファイル名やalt属性を適切に設定し、検索エンジンが内容を理解しやすくします。

 

おすすめの対策

- **SEOツールの利用**:Google Search ConsoleやGoogle Analyticsを活用して、サイトのパフォーマンスを定期的にチェックします。
- **定期的な見直し**:SEOは一度設定すれば終わりではなく、定期的な見直しと更新が必要です。

 

⑥ セキュリティ対策

 

ホームページは外部からの攻撃に常にさらされています。特に、顧客情報などの重要なデータを扱う場合は、セキュリティ対策が不可欠です。

 

セキュリティ対策の重要性

- **データ保護**:顧客情報や機密データを守るためには、堅牢なセキュリティ対策が必要です。
- **信頼性の確保**:セキュリティが脆弱なサイトはユーザーからの信頼を失います。

 

おすすめの対策

- **定期的なバックアップ**:データの定期的なバックアップを行い、万が一の際に迅速に復旧できる準備をしておきます。
- **セキュリティプラグインの導入**:WordPressなどのCMSを使用している場合、セキュリティプラグインを導入して不正アクセスを防ぎます。

 

まとめ

ホームページ制作を外部に依頼する際には、サーバー・ドメインの所有権、ドメインメールの設定、SSL化、モバイル対応、SEO対策、そしてセキュリティ対策など、多くのチェック項目を確認する必要があります。これらのポイントを押さえることで、後々のトラブルを避け、成功するホームページ運営を実現することができます。ビジネスの信頼性を高めるためにも、これらの対策をしっかりと講じることが重要です。

 

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