昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉を頻繁に耳にするようになりました。DXと聞いて、企業のIT化・デジタル化といったイメージを抱かれる方も多いことと思います。
しかしDXの目指すところは、そこに留まらず、社会全体までをも取り込む変革にあります。
エステサロンのような対面を要する店舗ビジネスにおいても例外ではなく、今後の産業の発展には欠かせない課題となっています。
そこで、今回は エステサロンのDXを成功させるための「考え方」を紹介します。
そもそもDXとは?
現在、店舗ビジネス用のITツールは増えており、業務を効率化するためのツールは増えています。
しかしこのような「自動化」「効率化」は、求められているDXとは少し違います。
エステサロンにおけるDXとはデジタルテクノロジーによって付加価値をつけていくことだと定義されています。
簡単に言えば、
DXとは 今ある商品(サービス)の価値をプラスしていくイメージです。
逆に IT化は時短や工数削減といったマイナスをなくすイメージです。
これを定義した上で、実際にエステサロンのDXで役立っていく考え方を紹介します。
DXを成功させるための3つの考え方
1:古いツールでも良い
何でもかんでも「新しいアプリやツールを導入してIT化していけば良い」というわけではありません。
例えば、テレワークが普及してからは「メール」の使用率は高まっています。
メールは
・既読・未読を手動で変えられる
・ボックス内で検索できる
・ネットに繋がってなくても読める
・アドレスを使い分けられる
・フラグをつけられる
というように、意外と機能が豊富です。また LINEと違ってリアルタイムでのレスポンスを求められないので、非同期型コミュニケーションツールとして再注目されています。
ちなみに私は気になったネット記事を「自分に送って」後で見返すような使い方をしています。
新しいツールにこだわらなくても、今あるツールの活用方法を見直していくことでもDXを進めることはできます。
2:お客様との共有
業務効率を進めるIT化は、店内スタッフあるいは個人完結するようなツールが多いです。
しかし、DXはお客様へのサービスに関わるポイントが多くなります。
飲食店のモバイルオーダーや、コンビニのセルフレジなどもそうで、従業員が理解できれば良いものではありません。
エステサロンでも独自アプリの開発やオンラインカウンセリングといったITサービスを行う店舗が増えてきましたが、お客様の理解があってこそ普及していく仕組みです。
ある意味、新商品を説明するのと同じような準備が必要になります。
DXはお客様との共有があって初めてスタートになることを念頭に置いておいてください。
3:経営者の理解は必須
DXの定義には ”企業文化・風土の改革” が含まれます。
いずれは店舗の文化そのものまで見直す必要が出てきます。よって経営者の理解が必須になります。
もしあなたが店舗経営者であれば、新しい教育を取り入れていってください。もしあなたが 一スタッフなのであれば、上の人にしつこく発信し続けてください。
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『2025年の崖』という予想があります。
古い技術に頼り続けるため、若い世代の育成にも支障が生じ、競争から取り残されてしまう可能性であり、2025年から毎年12兆円もの経済損失が生まれると予想されています。
エステ産業も例外ではなく、いずれは消費者側か・従業員からか・他の業界から DXの波が押し寄せてきます。
DXに対応できるようになりましょう。
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