ベーコン、ホットドッグ、その他の燻製または硬化肉などの赤身の加工肉をたくさん食べると、大腸がんを発症するリスクが高くなる。
↑こんな話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
中には「ベーコン一切れでもガンになる!」なんていう極端な情報も出回っています。
信憑性はどのくらいなのか調査してみました。
研究論文多数あり
国立衛生研究所では以下が見つかりました。
・Red and processed meat consumption and colorectal cancer risk: a systematic review and meta-analysis
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5669970/
・Red Meat and Colorectal Cancer
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4698595/
また、オックスフォード大学の研究では
- 薄切りベーコンを毎日3切れずつ食べている人は、毎日1切れしか食べていない人よりも大腸がんになるリスクが20%増加
- 研究対象のうち、赤身の肉や加工肉を毎日21グラム食べている1万人の中に、大腸がんと診断された人は40人
- 毎日76グラムの肉を食べている1万人については、大腸がんを持っている人は48人
という結果も出ています。
加工肉に発癌性リスクは本当にあると思った方がいいでしょう。
実際に加工肉がガンの発症にどのように影響するかは不明です。食肉加工や高温調理中に生成される飽和脂肪や発がん性化合物が役割を果たすのではないかと考えられています。
加工肉は一切食べない方がいい?
加工肉は一切食べない方がいいのか?というとそうではありません。そこまで危険視されていたら、スーパーやコンビから姿を消しています。
とはいえ、スーパーやコンビニでも加工肉は普通に売られていますよね。
この研究結果が日本で広まった2015年くらいは大騒ぎで、加工肉がほとんど売り場から消えた時期もありましたが。
今では思っているほど騒がれていません。
それは、そもそも「日本人は加工肉をそんなに食べない」からです。
日本人の摂取量なら気にしなくてもいい
毎日50gの加工肉(ソーセージなら3本、ハムなら5枚、薄切りベーコンなら3枚程度)を食べると、大腸がんになるリスクが20%程度増加すると指摘されています。
しかし、毎日ソーセージって食べないですよね?朝にベーコンを食べる人も、毎日食べる人ってかなり少ないと思います。
加工肉をよく食べるのはイギリス・ドイツなどのヨーロッパが多いです。
もちろん気を使うに越したことはないのですが、日本人の食卓ではそこまで大きなリスクはないと思って大丈夫です。